品川区では、地球温暖化対策の一環として、区民や事業者が省エネルギー設備などを導入する際の費用の一部を助成する「しながわゼロカーボンアクション助成」を実施しています。
この制度は、太陽光発電システムや省エネ家電の購入など、多岐にわたる取り組みを支援するものです。
本記事では、この助成金の対象設備や金額、申請の条件、手続きの流れ、そして国や東京都の他の補助金と併用できるかについて、詳しく解説します。
Contents
しながわゼロカーボンアクション助成とは?制度の概要をわかりやすく解説
「しながわゼロカーボンアクション助成」とは、品川区が2050年までに区内の二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることを目指す「ゼロカーボンしながわ」の実現に向けた取り組みの一つです。
区民や事業者が、太陽光発電システムや蓄電池、高効率給湯器、省エネ家電といった環境に配慮した設備を導入する際に、経費の一部を助成する制度です。
この制度のポイントは、個人の住宅だけでなく、事業所の省エネ対策や集合住宅の共用部への設備導入も対象となる点にあります。
また、特定の設備をセットで導入することで助成額が加算されるなど、より効果的な省エネ行動を促す仕組みが設けられています。
助成の対象となる省エネ設備と助成金額の一覧
「しながわゼロカーボンアクション助成」では、再生可能エネルギーの創出やエネルギー効率の向上に貢献する多様な設備が対象となります。
具体的には、太陽光発電システムや蓄電池、断熱窓への改修、エコキュートなどの高効率給湯器、省エネ性能の高いエアコンや冷蔵庫、再配達削減に繋がる宅配ボックスの設置などが含まれます。
助成額は設備ごとに異なり、例えば蓄電池システムでは1kWhあたり3万円(上限30万円)が助成されます。
申請は先着順で、予算の上限に達し次第、受付が終了となるため注意が必要です。
太陽光発電システム・蓄電池
太陽光発電システムは、1kWあたり5万円が助成されます。
上限額は、個人宅や小規模事業所(延床150平米未満)の場合は20万円、集合住宅の共用部や中規模以上の事業所(延床150平米以上)では50万円です。
蓄電池システムは、蓄電容量1kWhあたり3万円で、上限は30万円となっています。
これらの設備は、令和8年度(2026年度)も継続して助成対象となる見込みですが、最新の情報は品川区の公式ホームページで確認することが重要です。
高効率給湯器(エコキュート・エネファームなど)
家庭でのエネルギー消費の大きな割合を占める給湯分野では、高効率給湯器の導入が助成対象です。
具体的には、空気の熱を利用してお湯を沸かす「エコキュート」や、都市ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させて発電し、その際に発生する熱でお湯も作る家庭用燃料電池「エネファーム」などが含まれます。
助成額は、エコキュートやハイブリッド給湯器が上限5万円、エネファームは上限20万円に設定されています。
これにより、日々の光熱費を削減しながら、環境負荷の低減に貢献できます。
省エネ家電(エアコン・冷蔵庫)
家庭におけるエネルギー消費を抑えるため、省エネ性能の高い家電への買い替えも助成の対象となります。
対象となるのは、統一省エネラベルで多段階評価点が3.0以上のエアコンおよび冷蔵庫です。
助成額は、エアコン、冷蔵庫それぞれで上限1万円(対象経費は本体購入費のみ)と定められています。
日々の生活に欠かせない家電を省エネ性能の高い製品に切り替えることで、電気使用量を抑え、電気代の節約にもつながります。
宅配ボックス
再配達によるCO2排出量の削減を目的として、宅配ボックスの設置も助成対象となっています。
個人住宅だけでなく、法人や個人事業主、集合住宅の管理組合なども申請可能です。
助成額は設置費用の2分の1で、区内の事業者を利用した場合は上限5万円、区外の業者を利用した場合は上限3万円です。
集合住宅や事業所向けには、より高い上限額が設定されています。
これにより、利用者の利便性向上と環境負荷の軽減を両立させます。
【セット導入で加算】しながわゼロカーボンアクション助成について
「しながわゼロカーボンアクション助成」は、特定の省エネ設備を複数組み合わせて導入する場合に、通常の助成額に上乗せして交付される制度です。
太陽光発電システムを必須とし、それに加えて蓄電池システム、ZEH、電気自動車等の中からいずれか1つ以上を同時に導入する個人が対象となります。
加算額は一律10万円です。
この制度は、エネルギーの創出と効率的な利用を一体的に推進し、家庭におけるエネルギー自給率の向上と二酸化炭素排出量の大幅な削減を後押しすることを目的としています。
区内事業者による施工で助成額が上乗せに
品川区では、地域経済の活性化を図る観点から、区内に本社または本店を有する事業者を利用して対象設備の設置工事を行った場合に、助成額を上乗せする措置を設けています。
例えば、宅配ボックスを設置する際、区内業者を利用すると助成上限額が3万円から5万円に増額されます。
この制度を活用することで、申請者はより多くの助成を受けられると同時に、地域の事業者を支援することにも繋がります。
工事を依頼する際には、事業者が品川区内にあるかどうかを確認するとよいでしょう。
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しながわゼロカーボンアクション助成金は、品川区内に在住する個人や、区内に事業所を持つ中小企業者などが対象となります。
ただし、申請する設備や状況によって詳細な要件が異なります。
例えば、個人の場合は区内に住民登録があること、事業者の場合は区内に事業所を有し、法人事業税等を滞納していないことなどが基本的な条件です。
申請を検討する際は、まず自身が対象者の条件を満たしているかを確認することが最初のステップになります。
助成対象となる方(個人の場合)
個人で申請する場合、以下の要件をすべて満たす必要があります。
品川区内に住民登録があることが必須です。
助成対象となる設備を設置する住宅は、申請者自身が所有し、居住している区内の住宅でなければなりません。
また、住民税を滞納していないことも条件の一つです。
申請は、同一年度内において、1つの住宅につき1回限りとなります。
ただし、異なる種類の設備であれば、複数申請できる場合もあります。
賃貸物件や集合住宅の専有部分については、所有者の承諾を得るなど、別途要件が定められています。
助成対象となる方(事業者の場合)
事業者が申請する場合、中小企業基本法に定められる中小企業者、または学校法人、医療法人、社会福祉法人などが対象です。
品川区内に事業所を有していることが前提条件となります。
また、法人事業税および法人都民税を滞納していないことが求められます。
助成対象となる設備は、区内にある事業所や集合住宅の共用部に設置されるものに限られます。
大企業は対象外となるため、自社の資本金や従業員数が中小企業の定義に該当するかを事前に確認する必要があります。
申請前に必ず確認すべき共通の助成要件
個人、事業者を問わず、申請するすべての方に共通する重要な要件がいくつかあります。
まず、助成金の交付申請は、原則として対象設備の設置や購入が完了した後に行う必要があります。
工事の着工前や購入前に申請することはできません。
また、申請する設備は未使用品であることが必須で、中古品は対象外です。
さらに、税金の滞納がないこと、そして品川区の他の同様の助成制度と重複して申請していないことも条件となります。
これらの要件を満たしているか、申請書類を準備する前に必ず確認してください。
その他にも多岐にわたる補助金がありますので、詳しくは品川区の以下のURLをご確認ください。
令和8年度 しながわゼロカーボンアクション助成しながわゼロカーボンアクション助成の申請期間と手続きの流れ
助成金の申請には、定められた期間内に、正しい手順で手続きを進めることが不可欠です。
申請は先着順で受け付けられ、予算がなくなり次第終了となるため、期間と流れを正確に把握しておくことが重要です。
手続きは、大きく分けて「申請書類の準備」「申請」「審査・交付決定」「助成金の請求・受領」というステップで進みます。
オンラインでの電子申請も可能になっており、区役所の窓口へ行かずに手続きを完結させることもできます。
【重要】申請受付期間と注意点(先着順)
令和8年度の申請受付期間は、、令和8年5月25日から令和9年3月15日までです。
しかし、この期間はあくまで最長であり、申請額が予算の上限に達した時点で受付は終了となります。
実際に、過去には一部の設備で年度の途中に受付が終了した実績があるため、設備の導入を決めたら速やかに申請準備を進めることが推奨されます。
受付は先着順であるため、特に年度末近くになると予算が上限に達している可能性が高まります。
最新の受付状況は、品川区の公式ホームページで随時確認することが大切です。
申請から助成金受け取りまでの4ステップ
助成金を受け取るまでの流れは、以下の4つのステップで構成されます。
1. 対象設備の設置・購入: まず、助成対象となる設備を購入し、設置工事を完了させます。領収書や保証書、工事前後の写真など、申請に必要な書類をこの時点で揃えておきます。
2. 交付申請: 設置完了後、申請期間内に「交付申請書兼請求書」をはじめとする必要書類を揃え、品川区環境課に提出します。郵送または電子申請システムを利用して申請が可能です。
3. 審査・交付決定: 提出された書類をもとに品川区が審査を行います。内容に不備がなければ「交付決定通知書」が送付されます。
4. 助成金の振り込み: 交付決定後、指定した口座に助成金が振り込まれます。
申請に必要な書類一覧と入手方法
申請には、共通で必要となる書類と、対象設備ごとに定められた書類があります。
共通書類は「交付申請書兼請求書」「対象機器等詳細説明書」「チェックリスト」などです。
これに加えて、領収書の写し、保証書の写し、設置状況がわかる写真(工事前・後)、建物の案内図などが必要となります。
事業者であれば、法人事業税等の納税証明書も求められます。
これらの申請様式は、品川区の公式ホームページからダウンロードできます。
書類に不備があると審査に時間がかかるため、提出前に入念に確認することが重要です。
オンライン(電子申請)での申し込み手順
しながわゼロカーボンアクション助成は、品川区の電子申請サービスを利用してオンラインで申し込むことができます。
まず、品川区のホームページにある助成金のページから、電子申請サービスのリンクにアクセスします。
申請フォームに必要事項を入力し、指示に従って必要書類のデータをアップロードします。
領収書や写真、本人確認書類などは、スキャナやスマートフォンで撮影した画像データを添付します。
すべての入力とアップロードが完了したら、内容を最終確認して送信します。
24時間いつでも申請可能で、区役所へ出向く手間が省けるため便利です。
もっとお得に!国や東京都の補助金との併用は可能?
省エネ設備の導入を検討する際、品川区の助成金だけでなく、国や東京都が実施している他の補助金制度と組み合わせることで、自己負担額をさらに軽減できる可能性があります。
多くの制度では、同一の工事内容に対して複数の補助金を重複して受けることはできませんが、補助対象が異なる部分(例:工事費と機器本体費)であれば併用が認められるケースもあります。
どの制度が併用可能か、それぞれの要綱をよく確認し、最大限に活用することが賢明です。
東京都の補助金(クール・ネット東京など)との併用について
東京都では、都民の省エネ行動を支援するため、東京都環境公社(クール・ネット東京)が中心となって様々な補助金事業を実施しています。
例えば「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」では、太陽光発電システムや蓄電池、断熱改修などに対して高額な補助金が用意されています。
品川区の助成金とこれらの都の補助金は、原則として併用が可能です。
ただし、両方の要件を満たす必要があり、申請手続きもそれぞれ個別に行わなければなりません。
事前に各制度の窓口に併用の可否や注意点を確認することをおすすめします。
国の補助金(子育てエコホーム支援事業など)との併用について
国が実施している補助金制度との併用も、制度によっては可能です。
代表的なものに、子育て世帯や若者夫婦世帯を対象とした「子育てエコホーム支援事業」や、断熱窓への改修を支援する「先進的窓リノベ事業」、高効率給湯器の導入を支援する「給湯省エネ事業」などがあります。
これらの国の補助金と品川区の助成金は、補助対象経費が重複しない範囲であれば併用できる場合があります。
例えば、国で補助を受けた費用を差し引いた自己負担額分に対して、区の助成金を申請するといった形です。
複雑な条件が絡むため、施工業者や各補助金の事務局に相談しながら進めるのが確実です。
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しながわゼロカーボンアクション助成に関するよくある質問
ここでは、しながわゼロカーボンアクション助成に関して、多くの方が疑問に思う点について解説します。
賃貸物件での利用可否、申請のタイミング、そして工事を依頼する業者の所在地など、具体的な質問に回答します。
賃貸物件や中古住宅でも助成金の対象になりますか?
はい、対象になります。
ただし、賃貸物件の場合は建物の所有者の承諾書が必要です。
中古住宅を購入して設備を導入する場合も、申請者自身がその住宅に居住し、所有者であることが確認できれば対象となります。
いずれの場合も、住民税の滞納がないことなど、他の要件を満たす必要があります。
申請の受付はいつまでですか?今からでも間に合いますか?
品川区の「しながわゼロカーボンアクション助成」の申請受付期間は、令和8年度の場合、令和8年5月25日から令和9年3月15日までです。
この助成金は先着順で、予算上限に達し次第終了します。年度末を待たずに受付が終了する可能性もあるため、設備の設置が完了したら速やかに申請することをおすすめします。
現在の受付状況は品川区の公式サイトで確認できますので、申請前に必ずチェックしてください。なお、令和7年度は太陽光発電の予算が終了したため受付が終了しています。
品川区外の業者に工事を依頼した場合でも申請できますか?
はい、申請できます。
品川区の住宅改善工事助成事業において工事を依頼する事業者は区外でも問題ありませんが、区内の事業者を利用した場合と比べて補助金上限額は低くなります。
まとめ
「しながわゼロカーボンアクション助成」は、品川区民や事業者が環境に配慮した設備の導入を進める上で、大きな経済的支援となる制度です。
太陽光発電や蓄電池、断熱窓、省エネ家電など、対象となる設備は多岐にわたります。
申請は設備の設置完了後に行い、受付は先着順で予算がなくなり次第終了となるため、早めの行動が肝心です。
また、東京都や国の補助金と併用することで、さらに自己負担を軽減できる可能性もあります。
本記事で解説した対象設備、要件、申請フローなどを参考に、制度を有効に活用してください。