浜松市脱炭素経営設備導入支援事業費補助金は、市内の事業者が太陽光発電設備や省エネ設備を導入する際に活用できる制度です。
この記事では、2026年度の最新情報に基づき、補助金の対象者や対象設備、補助金額、申請スケジュール、手続きの流れを詳しく解説します。
また、申請に必須となる温室効果ガス排出削減計画の作成方法や、専門家への相談窓口についても紹介します。
Contents
浜松市脱炭素経営設備導入支援事業費補助金とは?まずは概要を解説
このセクションでは、浜松市が実施する脱炭素経営設備導入支援事業費補助金の基本的な目的や制度の背景について説明します。
事業者の脱炭素化を後押しする浜松市独自の補助金制度
浜松市脱炭素経営設備導入支援事業費補助金は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、市内事業者の脱炭素経営への移行を促進するために設けられた浜松市独自の制度です。
この補助金は、単に省エネ設備の導入費用を補助するだけでなく、2030年度までの温室効果ガス排出削減計画の策定を申請の必須要件としています。
これにより、事業者が中長期的な視点で継続的に環境負荷の低減に取り組むことを後押しします。
補助金の申請対象となる事業者と設備の詳細
補助金を利用するためには、対象となる事業者の条件を満たし、指定された設備を導入する必要があります。
ここでは、具体的な対象事業者と対象設備、そして補助対象外となるケースについて解説します。
対象事業者の条件:浜松市内に事業所を持つ中小企業者など
補助金の対象となるのは、浜松市内に事業所を有する中小企業者、または市が認める団体です。
具体的には、中小企業基本法に規定される中小企業者や、医療法人、社会福祉法人、学校法人などが含まれます。
共通の要件として、市税を滞納していないこと、暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律に規定する暴力団または暴力団員と関係を有していないことなどが定められています。
個人事業主も要件を満たせば対象となります。
補助対象となる4つの設備(太陽光発電・蓄電池・空調・照明)
補助の対象となる設備は、主に以下の4種類です。
1.太陽光発電設備:事業所内で発電した電気を自家消費することを目的とした設備が対象です。
2.定置用蓄電池:太陽光発電設備と同時に導入し、連携して使用する蓄電池が対象となります。
蓄電池単体での申請はできません。
3.高効率空調設備:省エネルギー性能の高い業務用エアコンなどへの更新が対象です。
4.高効率照明設備:LED照明など、エネルギー消費効率の良い照明器具への切り替えが対象となります。
いずれの設備も、新品であることが条件です。
注意点:対象外となるケース(中古品やリース契約など)
以下のケースは補助金の対象外となるため注意が必要です。
まず、中古品の購入や、申請者自身が所有権を持たないリース契約による設備導入は認められません。
また、同一の設備に対して、国や静岡県、他の地方公共団体から重複して補助金の交付を受けることもできません。
最も重要な点として、市の補助金交付決定通知を受ける前に、対象設備の購入契約や工事着手を行った場合は補助対象となりません。
必ず交付決定後に事業を開始する必要があります。
いくら補助される?設備ごとの補助金額と補助率一覧
導入する設備の種類や性能によって、受け取れる補助金額や補助率が異なります。
ここでは、設備ごとの具体的な補助額や上限について解説します。
太陽光発電設備の補助額:1kWあたり6万円以内
太陽光発電設備の補助額は、発電出力(kW)に応じて定額で算出されます。
基本となる補助単価は、発電出力1kWあたり6万円以内です。
太陽電池モジュールの公称最大出力の合計値とパワーコンディショナーの定格出力の合計値のいずれか低い方が10kW以上であることが求められます。
補助金の上限はありません。
定置用蓄電池の補助額:補助対象経費に1/3を乗じて得た額
定置用蓄電池の補助額は、補助対象経費に1/3を乗じて得た額以内(ただし、下記価格の1/3が上限となります)
20kWh以下:14.1万円/kWh(工事費込み・税抜き)
20kWh超 :16.0万円/kWh(工事費込み・税抜き)
高効率空調設備の補助額:対象経費の2分の1以内
既存の空調設備を省エネルギー性能の高い機器へ更新する場合、その導入にかかる経費の2分の1以内が補助されます。
対象となる経費には、設備の購入費だけでなく、設置に必要な工事費も含まれます。
エネルギー消費の大きい古い設備を更新することで、電力使用量と光熱費の大幅な削減が期待できます。
申請にあたっては、導入する設備の性能を証明するカタログなどの提出が必要です。
高効率照明設備の補助額:対象経費の2分の1以内
事業所内の照明をLEDなどの高効率なものへ更新する際、設備購入費や工事費といった対象経費の2分の1以内が補助されます。
補助上限額は高効率空調設備と同様にありません。
工場や倉庫、オフィスビルなど、広範囲で多数の照明を使用している施設では、照明のLED化による省エネ効果は特に大きくなります。
導入する照明のエネルギー消費効率などの仕様がわかる書類を申請時に提出する必要があります。
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【2026年度】申請受付期間と手続きの具体的な流れ
補助金を受給するためには、定められた期間内に正しい手順で申請手続きを進めることが不可欠です。
ここでは、2026年度の申請スケジュールと、申請から交付までの具体的なステップを解説します。
最新の公募スケジュール:設備によって異なる受付期間を確認
2026年度の公募スケジュールは、導入する設備によって受付方法が異なります。
太陽光発電設備および定置用蓄電池については、先着順での受付となり、通常は年度初めの4月頃から開始され、予算額に達した時点で締め切られます。
一方、高効率空調設備および高効率照明設備については、特定の受付期間が設けられ、その期間内に申請されたものを審査します。
予算額を上回る申請があった場合は、按分されることがあります。
市のウェブサイトで最新の公募要領を確認し、対象設備の受付期間を正確に把握しておくことが重要です。
申請から補助金交付完了までの5つのステップ
補助金の申請から交付までは、大きく分けて5つのステップで進みます。
計画策定と書類準備:温室効果ガス排出削減計画を策定し、申請書や見積書などの必要書類を揃えます。
申請:指定された窓口に書類を持参して申請します。
交付決定:市による審査を経て、交付決定通知書が送付されます。この通知を受けてから事業を開始します。
事業実施と実績報告:設備の契約、設置、支払いを完了させ、実績報告書を市に提出します。
交付:実績報告書の審査後、補助金額が確定し、指定の口座に補助金が振り込まれます。
申請書類の提出方法:窓口への持参が必須
本補助金の申請書類の提出方法は、浜松市役所内の指定窓口への直接持参、または郵送が選択できる場合があります。電子メールでの提出についても、一部の書類(請求書など)は受け付けられることがあります。提出方法の詳細は、必ず公募要領をご確認ください。
担当者による書類の確認が行われるため、事前にアポイントメントを取ることが推奨される場合もあります。提出前には、公募要領で指定された書類がすべて揃っているか、記入漏れや不備がないかを十分に確認してください。
提出期間や受付時間も限られているため、余裕を持ったスケジュールで準備を進めることが大切です。
提出前にチェックしたい必要書類一覧
申請には多くの書類が必要となりますが、主に以下のものが求められます。
交付申請書(様式第1号)
事業計画書
温室効果ガス排出削減計画書
導入する設備の費用がわかる見積書の写し
設備の仕様や性能が確認できるカタログ等の写し
市税納付状況確認同意書
このほか、法人の場合は履歴事項全部証明書、個人事業主の場合は開業届の写しなど、事業者の種別によって追加の書類が必要です。
詳細は必ず浜松市の公式ウェブサイトで公開される最新の公募要領を確認してください。
浜松市の補助金の詳しい内容は以下をご確認ください
浜松市脱炭素経営設備導入支援事業申請の必須要件!温室効果ガス(GHG)排出削減計画の作り方
本補助金の申請において最も重要な要素の一つが、温室効果ガス排出削減計画の策定です。
ここでは、目標設定の方法や市の提供するツールについて解説します。
削減目標の設定方法:2030年度までに2013年度比53%以上削減
申請には、2030年度における自社の温室効果ガス排出量を、基準年度(原則として2013年度)と比較して53%以上削減するという具体的な目標を掲げた計画書の提出が必須です。
この目標は、浜松市が掲げる市域全体の削減目標と整合性を取るものです。
基準年度の排出量データが不明な場合は、市が提供する算定ツールを用いて過去のエネルギー使用量から推計することが可能です。
計画には、今回導入する設備による削減効果だけでなく、その他の自主的な取り組みも含めた将来的な削減見込みを盛り込む必要があります。
浜松市が提供する算定ツールの使い方とポイント
浜松市は、地域金融機関が提供する「しずおかGXサポート」の利用を支援しています。このサービスは、Excelシートに事業所で使用した電気、ガス、ガソリンなどのエネルギー使用量を年度ごとに入力することで、温室効果ガス排出量を可視化できるものです。
また、設備導入後のエネルギー削減量を入力すると、将来の排出量や削減率をシミュレーションする機能も備わっています。
ツールの使い方を解説した手引きも併せて公開されているため、温室効果ガス排出量の算定や削減計画の策定に活用できます。
申請前の相談はこちら!「はままつ脱炭素経営支援デスク」の活用
複雑な計画策定や申請手続きに不安がある事業者向けに、浜松市は専門的なサポート窓口を設けています。
専門家による無料相談で計画策定や申請をサポート
浜松市は、事業者の脱炭素経営を支援するため「はままつ脱炭素経営支援デスク」を設置しています。
この窓口では、温室効果ガス排出削減計画の具体的な策定方法や、算定ツールの使い方、補助金の申請手続きに関する疑問点について、専門家から無料でアドバイスを受けることができます。
相談は予約制となっており、電話または市のウェブサイト上の専用フォームから申し込みが可能です。
計画策定や書類準備に不安がある場合は、積極的にこの支援デスクを活用することで、スムーズな申請につながります。
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補助金を使って見積もりを受け取る目安5分・しつこい連絡なし・完全無料浜松市の脱炭素経営設備導入支援事業費補助金に関するよくある質問
ここでは、本補助金に関して多く寄せられる質問とその回答をまとめました。
浜松市の脱炭素経営設備導入支援事業費補助金は個人事業主でも申請できますか?
申請可能です。
浜松市内に事業所を有し、市税の滞納がないなど、公募要領に定められた中小企業者等と同様の要件を満たす個人事業主は補助金の対象となります。
詳細は市の公募要領で確認してください。
太陽光発電設備と蓄電池は同時に申請する必要がありますか?
蓄電池の導入で補助金を受ける場合は、太陽光発電設備と同時に申請・導入することが必須です。
太陽光発電設備のみでの申請は可能ですが、蓄電池単体での申請は補助の対象外となります。
温室効果ガス排出削減計画の作成が難しい場合、どこに相談すればよいですか?
浜松市が設けている無料の相談窓口「はままつ脱炭素経営支援デスク」の利用をおすすめします。
専門家が、計画の立て方や市が提供する算定ツールの使用方法などを具体的にサポートしてくれます。
補助金の予算状況や採択状況はどこで確認できますか?
特に先着順で受け付ける太陽光発電設備の予算執行状況については、浜松市の公式ウェブサイトで随時情報が更新されます。
申請を検討している場合は、提出前にサイトで最新の状況を確認することが重要です。
まとめ
浜松市脱炭素経営設備導入支援事業費補助金は、市内事業者が太陽光発電設備や蓄電池などの再生可能エネルギー設備、または高効率な空調・照明設備を導入する際の経済的負担を軽減する制度です。申請には、2030年度に向けた温室効果ガス排出削減計画の策定が必須であり、中長期的な脱炭素経営への取り組みが求められます。
受付期間と方法は設備によって異なり、太陽光発電設備と定置用蓄電池の申請は予算の範囲内で先着順で受付され、高効率空調設備と高効率照明設備は特定の申請期間中に受付が行われます。 最新の情報は浜松市のウェブサイトで確認することが不可欠です。 計画策定に不安がある場合は、浜松市カーボンニュートラル推進課に問い合わせることができます。